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島田市・藤枝市・焼津市の皆様が、住まいのどんな小さなことでも気軽に相談することができ、末永く愛されるお店を目指して、お店作りをしております。
「一軒一軒、一塗り一塗りに想いを込めて」が、創業当時からの私の信念です。
1級塗装技能士をはじめとした高い施工技術を持った職人による高品質塗装をお届けします。
島田市・藤枝市・焼津市の皆様の大切なお住まいは、一つとして同じものはございません。劣化状況、家の形状、大きさどれをとってに千差万別です。
ですから、1,000軒あれば1,000軒それぞれに施工方法や対応は異なってきます。
塗料の選定一つ、色の選定一つ、塗布の仕方一つ、どれをとっても、その家々にあったものを都度吟味し、入念な計画を練り上げる、そんな量より品質を重視しているスタイルのお店です。外壁塗装・屋根塗装・雨漏りについてのお悩みは全てお任せください。
強いこだわりを持つ少々頑固な私ですが、賛同してくれる従業員・自社職人達と共に、今後もより一層の精進で、一人でも多くのお客様へご満足をお届けできます様、誠心誠意のお付き合いをさせて頂ければと思っております。
お住いに関するどんな些細なご相談でも大歓迎です。何卒宜しくお願い申し上げます。
経年劣化は都合が良い言葉?
どの塗装業者さんもお客様から外壁塗装、屋根塗装のお問い合わせをいただき一番初めに行うのが現地調査です。
現地調査とは?
見積りを作るために実際に建物を確認しに伺うこと。
多くの業者さんが現地調査で行
・お客様から気になるところや要望を聞く
・実測
・パーツや項目の把握
・写真撮影
これだけでしたら経験がそこまでなくても簡単にできてしまいます。
ですが本来現地調査に大事なのは、
今起きている劣化や不具合が、本当に経年劣化なのか、そうではないのか(何か原因があるのか)の見極めです。
こちらのお家をご覧くだい
【写真からわかる状況】
➀色褪せ ②換気口の排気汚れ ③雨筋汚れ
④サイディングボードが歪み、つなぎ目でクラック(ひび割れ)が起きている
この建物を見てほかの業者さんは「経年劣化で浮いているサイディングは釘かビスを打てば直ります!」と言ったそうです。
本当に経年劣化なのでしょうか?
疑問を持った私はお客様の了承を得てサイディングボードを外してみました。
【状況把握】
・縦張りサイディングで横胴縁の為、通気層が全くない状態で木下地が腐食し防水シートもカビだらけ。
分かりやすく説明すると、
壁の中は、外と室内の温度差により湿気やすい環境となります。
本来は空気が循環できるようにサイディングボードは張られていないといけません。
ですがこちらのお宅は空気が循環できない施工がされており、それによって常に壁内が湿気ていて内部が腐食、サイディングボードも水分を含んだり外気で乾いたりを繰り返し反ってしまったというわけです。
【結果】
経年劣化ではなく、新築時の施工不良。
経年劣化でのサイディングボードの反りももちろん存在します。
ですがこちらの建物は築15年とまだ経年劣化で起こるには早いなと疑問を持ったことと反りの状態を見て原因の特定、根本解決につながりました。
次はこちらのお家をご覧ください。
一部に不自然なコケ。赤丸の部分です。
【写真からわかる状況】
・色褪せ ・北面のコケ
北面でコケが生えやすいのはわかりますが、不自然すぎるくらい部分的にコケが生えています。
私が現地調査に伺った時に発見し、お施主様はそれまで気づかなかったそうです。
【原因】はこちら。
不自然にコケが生えていた箇所の真上の写真がこちらで、屋根と外壁の納まり方がうまくいっていませんでした。
お客様にしてみたら????? ですよね。
お客様がわからないのは当たり前。
でもこれ、ほとんどの塗装屋さんがわかりません。
サイディング屋さんや建物専門の板金屋さんだったら気付いたかもしれません。
後日、建ててくれたメーカーさんにも見てもらったら「経年劣化によるものです。洗って塗装すれば治ります」と言われたそうです。
今回2つのケースを見てもらいましたがいかがでしたか?
どちらも他の業者さんが言うように、
釘で打ってボードの歪みを矯正して塗装することはできます。
不自然なコケも洗って塗装すれば綺麗になります。
お客様は業者に「塗れば問題ありません」と言われてしまえば、きれいになって表面の塗装が良いものを塗るのだから大丈夫じゃないかと思ってしまいがちですが、塗装工事で得られるメリットは美観を良くする、雨、紫外線による屋根材壁材の吸水を抑えることぐらいです。
何のために塗り替えをしようと思ったのか今一度考えてみてください。
“家を長く持たせたいから”ではないでしょうか。
一度塗装で隠してしまった不具合のほとんどはすぐには表面化しません。
年数をかけてじわじわと悪化していきます。
私は「経年劣化」とはなんて使い勝手のいいずるい言葉だろうと思う時があります。
経年劣化とは、時間とともに品質が低下すること。雨風・湿気・温度変化・紫外線・通常の方法で使い続けることによる摩滅、汚れ等の損耗があげられます。
この2つのケースは経年劣化ではなく、新築時の瑕疵が原因でした。
瑕疵とは、わかりやすく言えば 欠点、あやまち。
住宅における 瑕疵とは、本来あるべき性能や品質を持っていないことです。 住宅の場合、建築基準法に定められた基準を満たしておらず、重大な欠陥がある状態などを指します。
これは手抜き工事なのか気づかずにやってしまったミスなのか確認することは難しいです。
でも大切な屋根、外壁、板金は張ってしまえば中がどうなっているか確認しようがありませんしお客様が見てもわからないと思います。
ですが、雨漏りや結露が原因の劣化は、屋根壁の経年劣化で傷むのではなく、内側からの傷みの方が多く見受けられます。
手塗りで元通りというようなキャッチコピーを目にすることがありますが、塗って元に戻るの?
20年持つ塗料です! 無機塗料ですよ!と塗料が外壁塗装の良し悪しを決めるような言い方の営業マンがいますが、私たちは塗料メーカーの営業ではありませんよ?
と言いたいです。
不具合には全て原因があります。
それが経年劣化なのか、他の要因があるのか。
「現地調査」と銘打つなら、なぜこうなっているのだろう?と疑問に思うことがとても重要だと思っています。
それを説明した上で、直して塗装するか、塗装だけするかをお客様に決めていただく。それが塗装工事の理想の提案ではないでしょうか。
私も勤めていた時は何も考えずに塗る事だけ考えていましたが、フジタ塗装を立ち上げ、理念をもってお客様や建物と向き合うようになって、不具合を解決するために板金屋さん、大工さんとたくさんの問題解決をしてきました。
年々塗装工事だけでは解決できない案件が増えてきました。
それは不具合を見つけるスキルがアップしてきているのと、今までの弊社の実績から、そういう塗装工事の提案を欲しているお客様を導けているのだと思います。こうして更に知識も技術も見る目もバージョンアップし塗替え業者の枠にはまらない塗装オタクに磨きをかけていきたいと思います。
弊社の現地調査、診断内容にご興味が湧きましたらお気軽にお問合せください!
ショールームも、狭いですがご来店予約を受け付けております。
塗料のカタログや色の板が置いてあるだけの従来の塗装店のショールームとはちょっと変わっていて代表藤田の塗装オタクぶりがわかるかと思います(^^)
予約なしでも来店可能ですが、藤田も営業も事務スタッフも不在の場合があるため「社長に相談したい」「とりあえずどんな感じか見てみたい」などご予約の際に要望頂けた方が欲しい情報が得られるのではないかと思います♪