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~外塗装2回目の外壁塗装で失敗しないための豆知識~木造住宅編~
「そろそろ2回目の外壁塗装しないと…」と考えたら
築20年以上の木造住宅は、新築から10年目の時には傷んでいなかった部分のひずみや隙間が出てくることがあります。
これは欠陥住宅だとか施工不良という事ではなく、近年の木造建築の特徴ともいえるでしょう。
木材の乾燥、外壁材の収縮と膨張、サッシ類の収縮や膨張など、築20年ともなると紫外線や熱や湿気などの外的要因による、建築材の変化は出てくるものです。
しっかりメンテナンスをしないと、こういった変化に対応できないので、雨漏りの原因になったりやシロアリ被害の原因になることもあります。
今回は、築20年以上の木造住宅の外壁塗装で大切なポイントをご紹介していきたいと思いますので、メンテナンス時期のご参考にしていただければと思います。
木造住宅の外壁は、モルタル・サイディング・ALCなど様々な素材が使われていますが、共通して重要なのが「防水性の確保」です。
ひび割れや、シーリングの隙間が開いていたりすると内部へ雨水が入る原因になり、木材を腐らせたり、断熱材をカビだらけにしてしまったり、シロアリがくるので注意する必要があります。
定期的な点検が重要!
「この10年間で何回、家の外壁や屋根の点検をしましたか?」と聞かれた時に、一度もないと答える方が9割以上です。
外壁や屋根の塗装の目的は外壁材や屋根材の表面から水を吸い込まないようにするためのコーティングです。
表面からの水の吸い込みを止めて見た目も綺麗になるのが塗装の役割です。
塗装するのと一緒に、サッシと外壁材の取り合いや、建築材の収縮による隙間をシーリング材でしっかり防水することが、家のメンテナンスでは大切なことです。
外壁塗装の見積りをご提案する前に必ずどの会社も事前に現地調査をすると思いますが、塗装面積や材質の確認のほかに、塗装するだけではなく防水する観点から診断をしています。
事前にわかる部分は見積りの中に修繕のご提案として記載します。
2度目の塗装は1回目の塗装とは違い、より細かい部分の確認も重要となります。
業者によって提案内容に差が出やすい補修内容
単純に塗装だけ提案する会社と、家のメンテナンスと捉えて提案する会社で見積もりの補修内容に差が出やすい為、事前の診断結果を比べると、業者の質が見分けやすいかもしれません。
補修内容を一式でまとめて書かれていたりする場合が多く見受けられるため、よく内容を確認する事が大切です。
現地調査には立ち合いをしよう
また、築20年以上の木造建築の場合によくあるのが、サイディングの直貼り工法です。
サイディングの施工方法のひとつで、防水シートとサイディングボードが直に貼られているため、通気ができない構造になっています。
そのため、壁の内部で結露した水分が乾きにくくサイディングボードの裏側から水分を吸い上げてしまいます。
吸い上げた水分は、蒸発して外に出ようとする時に、塗装の膜を押し上げるため、膨れが発生して、水膨れの様にプツプツと表面に現れる現象が発生します。
水分量が多いとサイディングボード自体が劣化して脆弱になってしまいます。
なので、現地調査の際には「どのような構造で建築されているか」を診ることが出来る専門知識が必須です。
単純に計測だけをしている場合、塗装後の不具合や早期の劣化に直結してくる為現地調査は立ち合いをすることをお勧めしています。
塗装できない屋根材もあります
築20年以上の場合、屋根材によく使用されているのがカラーベストです。
当時、アスベストを使っていないノンアスベストのカラーベストが販売され始めた時期で、商品によっては劣化が著しく塗装できない屋根材もあります。
形の特徴や、建築確認済み証の仕様書を確認するなどして対象の屋根材ではないことを確認する必要があります。
日本瓦や洋瓦などの焼き物の瓦は塗装する必要がない屋根材です。
まとめ
いかがでしょうか?家を建てた時期によって、構造や建築材の違いがあるため、劣化の状態や構造に合わせた補修の提案がとても重要になります。
納得がいく塗装をして、家の寿命を長持ちさせるメンテナンスをしていただければ嬉しいです。
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